ウチの飼育環境が良いかは判りませんが、初めて飼育される方の参考になればと思うので掲載しておきます。
①飼育ケージについて
飼う個体にもよりますが、個人的には最低でも幅900㎜以上の大きさを推奨します。
岩氏は最初ショップの薦めで600㎜の水槽を購入して飼育していましたが、このサイズだととにかく温度管理が非常に難しいです。
また、必要な温度勾配を作る事ができず、全体が設定温度以上の温度を保ってしまいます。通気性も悪く、夏場は特にカメさんちにとっては暑かっただろうなぁと思います(;^ω^)
ただホシガメのような高温多湿を好む個体の場合は密閉し易いガラス水槽の方がいいかも?
屋内飼育ですからもちろんスペースは限られますが、スペースが許す限りは1200㎜程の幅はあったほうが良いと思います。(ヘルマンなどの小型種でも)
ウチでは結果的に自作ケージに踏み切り、ギリギリ1200㎜幅で収まりそうだったので幅1200×奥行800×高さ550くらいのものにしました。
でも、成体になったらこれでも小さいと思います
夏は通気性、冬は保温性を高められるようなケージが良いです。
その点木製ケージは温度管理の面ではオススメできますので、できるなら自作かオーダーメイドで用意してあげると良いと思います。
②床材について
床材は人それぞれというか、カメさんの相性と自分の管理し易いものを選ぶと良いと思います。
但し、カメさん達が誤飲しても大丈夫な素材のものをオススメします。
カメさんは消化機能が強いとは言えません。むしろ消化できず、それが起因で死に至るケースも多々あるようですから、この辺は気をつけた方が良いですね。
ウチは最初バスクチップを使用していました。
これは一応誤飲しても大丈夫とうたわれていますがどうなのでしょうね?
特にカメーズの体調に問題はありませんでしたが(;^ω^)
バスクチップは保湿性は抜群でしたが、衛生的によろしくないのと、ウチくらいのケージサイズになると交換の手間とコストがかなりかかる為、最終的には『バイオジオマット』に落ち着きました。
→詳しくはこちら
③照明について
照明関係は爬虫類飼育にとっては生命線とも言えるべき大事な設備です。
太陽光に勝るものはありませんが、屋内飼育ではどうしてもランプの需要が高くなりますから、その個体に適したものを選びたいところですね。
・バスキングランプ
バスキングというのは『日光浴』の事を指します。
太陽光の中の『可視光』『赤外線』を担うランプです。一般的にはUVAとも呼ばれています。
爬虫類にとってはこの光で生活リズム(朝~夜など)や体温調節、皮膚の活性化(脱皮促進)、食欲促進など様々な役割を果たします。
また、体温調節により代謝を調節し、食べたものを消化させるなど大変重要なライトになります。
・紫外線ランプ
太陽光の中の『紫外線』を担うランプです。一般的にはUVBと呼ばれています。
(ちなみにUVAも紫外線の一つです)
これも爬虫類にとっては非常に重要な光です。
彼らは紫外線UVBを体表から吸収し、体内でビタミンD3を生成します。この生成したビタミンD3によってエサから吸収したカルシウムを体に取り込む事ができます。
そしてカルシウムを吸収して骨や歯、爪や甲羅などを成長させます。
特にリクガメは甲羅を作るのに大量のカルシウムを必要としますので、この紫外線ランプはとても重要になります。
上記バスキングランプと紫外線ランプの二つを合わせて初めて『バスキング』ができます。
どちらか片方だけでは爬虫類は体調を維持できませんので気をつけて下さい。
尚、岩氏のウチではこの二つを一つのランプで補える水銀灯を使用しています。
水銀灯は現在『パワーサン』と『ハイパーサン』の2種類があり、岩氏家ではリクガメ、フトアゴ共に『ハイパーサン』を使用しています。(UVBがこちらの方が強い)
ウチはこのハイパーサン+リクガメにはレプティサン(蛍光管タイプ)を使用しています。
ただ、現在法規制により蛍光灯や白熱灯、水銀灯は廃止になる模様。。。
→こちら
LED化されるとの事ですが、LEDでどうやって熱量を稼ぐのか?
今はまだ在庫があると思いますが、その後どうなってしまうのか不安で仕方ないですね(; ・`д・´)
・保温球(遠赤外線ランプ)
これはケージ内全体を温めるランプで、特に冬場は必須になります。
但し、これは赤い光を発します。爬虫類には見えない光と言われていますが、様子を見る限りでは思いっきり視認できてると思います(笑)
ウチではリクガメに150W、フトアゴには50Wを導入してあります。
これ以外にもセラミックヒータータイプもありますので、気になる方はそちらをお勧めします。
岩氏はフトアゴにこれも使用していますが、点灯している感が感じられないので少し不安になりますがね(´ε`;)
保温球についてはケージの広さに合ったものであればお好みで良いと思います。
④その他保温器具について
パネルヒーターや暖突といった保温具もあります。ウチではそこまで寒くないので導入はしていませんが、フトアゴケージだけ排便を促せるようパネルヒーターを入れてあります。
よくリクガメでパネルヒーターを使って消化機能を活性化させたり排便を促す等聞くのですが、リクガメに関して言えば温めるのは『甲羅側』が良いです。
甲羅に毛細血管が集中し、甲羅を温める事で温まった血液が体内に循環する仕組みになっているので、上記のバスキングがしっかりしていれば十分なのです。
もし下からも温めたいという事であれば、バスキングスポットにレンガを敷いてあげると上からも下からも温める事ができます。(ウチはそうしています)
それと、寝床にパネルヒーターを入れる人もいますが、リクガメは寝る時は温度の低いところを好み、代謝を落として眠りますのであまりよろしくないです。
⑤サーモスタッドについて
これは上記のランプや保温設備をオートで管理してくれる優れもので、個人的には必須アイテムだと思っています。手動で全部やるという勇者の方はいらないと思いますけどね・・・
温度の管理(昼間、夜間)とバスキングランプの時間管理(点灯~消灯)をこれ一台で制御してくれます。ちなみに岩氏家ではリクガメもフトアゴも昼夜25℃、ランプは(夏:6:00~19:00、冬6:00~17:00)にて設定しておりまっす。
個人的に温度設定は『最低温度さえしっかり管理できていればOK』だと思ってます。
昼間はハイパーサンの熱量でかなり温度が上がりますので、サーモスタッドでの管理はあまり意味がありません。というか、高温時の制御はできないので、換気したりクーラーで調節するしかありません。
⑥他、ギャラリー
上記以外の小物や庭などのギャラリーです。
あとは気が付いたら順次更新していきまーす
①飼育ケージについて
飼う個体にもよりますが、個人的には最低でも幅900㎜以上の大きさを推奨します。
岩氏は最初ショップの薦めで600㎜の水槽を購入して飼育していましたが、このサイズだととにかく温度管理が非常に難しいです。
また、必要な温度勾配を作る事ができず、全体が設定温度以上の温度を保ってしまいます。通気性も悪く、夏場は特にカメさんちにとっては暑かっただろうなぁと思います(;^ω^)
ただホシガメのような高温多湿を好む個体の場合は密閉し易いガラス水槽の方がいいかも?
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外からガンガン見られるというのもストレスでしょうね |
屋内飼育ですからもちろんスペースは限られますが、スペースが許す限りは1200㎜程の幅はあったほうが良いと思います。(ヘルマンなどの小型種でも)
ウチでは結果的に自作ケージに踏み切り、ギリギリ1200㎜幅で収まりそうだったので幅1200×奥行800×高さ550くらいのものにしました。
でも、成体になったらこれでも小さいと思います
夏は通気性、冬は保温性を高められるようなケージが良いです。
その点木製ケージは温度管理の面ではオススメできますので、できるなら自作かオーダーメイドで用意してあげると良いと思います。
②床材について
床材は人それぞれというか、カメさんの相性と自分の管理し易いものを選ぶと良いと思います。
但し、カメさん達が誤飲しても大丈夫な素材のものをオススメします。
カメさんは消化機能が強いとは言えません。むしろ消化できず、それが起因で死に至るケースも多々あるようですから、この辺は気をつけた方が良いですね。
ウチは最初バスクチップを使用していました。
これは一応誤飲しても大丈夫とうたわれていますがどうなのでしょうね?
特にカメーズの体調に問題はありませんでしたが(;^ω^)
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→詳しくはこちら
③照明について
照明関係は爬虫類飼育にとっては生命線とも言えるべき大事な設備です。
太陽光に勝るものはありませんが、屋内飼育ではどうしてもランプの需要が高くなりますから、その個体に適したものを選びたいところですね。
・バスキングランプ
バスキングというのは『日光浴』の事を指します。
太陽光の中の『可視光』『赤外線』を担うランプです。一般的にはUVAとも呼ばれています。
爬虫類にとってはこの光で生活リズム(朝~夜など)や体温調節、皮膚の活性化(脱皮促進)、食欲促進など様々な役割を果たします。
また、体温調節により代謝を調節し、食べたものを消化させるなど大変重要なライトになります。
・紫外線ランプ
太陽光の中の『紫外線』を担うランプです。一般的にはUVBと呼ばれています。
(ちなみにUVAも紫外線の一つです)
これも爬虫類にとっては非常に重要な光です。
彼らは紫外線UVBを体表から吸収し、体内でビタミンD3を生成します。この生成したビタミンD3によってエサから吸収したカルシウムを体に取り込む事ができます。
そしてカルシウムを吸収して骨や歯、爪や甲羅などを成長させます。
特にリクガメは甲羅を作るのに大量のカルシウムを必要としますので、この紫外線ランプはとても重要になります。
上記バスキングランプと紫外線ランプの二つを合わせて初めて『バスキング』ができます。
どちらか片方だけでは爬虫類は体調を維持できませんので気をつけて下さい。
尚、岩氏のウチではこの二つを一つのランプで補える水銀灯を使用しています。
水銀灯は現在『パワーサン』と『ハイパーサン』の2種類があり、岩氏家ではリクガメ、フトアゴ共に『ハイパーサン』を使用しています。(UVBがこちらの方が強い)
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だいたい生体と20~25cmの距離にしてあります |
ウチはこのハイパーサン+リクガメにはレプティサン(蛍光管タイプ)を使用しています。
ただ、現在法規制により蛍光灯や白熱灯、水銀灯は廃止になる模様。。。
→こちら
LED化されるとの事ですが、LEDでどうやって熱量を稼ぐのか?
今はまだ在庫があると思いますが、その後どうなってしまうのか不安で仕方ないですね(; ・`д・´)
・保温球(遠赤外線ランプ)
これはケージ内全体を温めるランプで、特に冬場は必須になります。
但し、これは赤い光を発します。爬虫類には見えない光と言われていますが、様子を見る限りでは思いっきり視認できてると思います(笑)
ウチではリクガメに150W、フトアゴには50Wを導入してあります。
これ以外にもセラミックヒータータイプもありますので、気になる方はそちらをお勧めします。
岩氏はフトアゴにこれも使用していますが、点灯している感が感じられないので少し不安になりますがね(´ε`;)
保温球についてはケージの広さに合ったものであればお好みで良いと思います。
④その他保温器具について
パネルヒーターや暖突といった保温具もあります。ウチではそこまで寒くないので導入はしていませんが、フトアゴケージだけ排便を促せるようパネルヒーターを入れてあります。
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冬場かなり冷え込むならこれがオススメらしいですよ |
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ウチはピタ適 |
よくリクガメでパネルヒーターを使って消化機能を活性化させたり排便を促す等聞くのですが、リクガメに関して言えば温めるのは『甲羅側』が良いです。
甲羅に毛細血管が集中し、甲羅を温める事で温まった血液が体内に循環する仕組みになっているので、上記のバスキングがしっかりしていれば十分なのです。
もし下からも温めたいという事であれば、バスキングスポットにレンガを敷いてあげると上からも下からも温める事ができます。(ウチはそうしています)
それと、寝床にパネルヒーターを入れる人もいますが、リクガメは寝る時は温度の低いところを好み、代謝を落として眠りますのであまりよろしくないです。
⑤サーモスタッドについて
これは上記のランプや保温設備をオートで管理してくれる優れもので、個人的には必須アイテムだと思っています。手動で全部やるという勇者の方はいらないと思いますけどね・・・
温度の管理(昼間、夜間)とバスキングランプの時間管理(点灯~消灯)をこれ一台で制御してくれます。ちなみに岩氏家ではリクガメもフトアゴも昼夜25℃、ランプは(夏:6:00~19:00、冬6:00~17:00)にて設定しておりまっす。
個人的に温度設定は『最低温度さえしっかり管理できていればOK』だと思ってます。
昼間はハイパーサンの熱量でかなり温度が上がりますので、サーモスタッドでの管理はあまり意味がありません。というか、高温時の制御はできないので、換気したりクーラーで調節するしかありません。
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温度センサーはバスキングエリアの反対側に設置します。要するにそこが最低温度地帯になります。 |
⑥他、ギャラリー
上記以外の小物や庭などのギャラリーです。
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温湿度計は必須です! |
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サーモチェッカー便利です! |
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シェルター(カメッシ用) |
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ロナちゃん用、シェルターは用意してあげましょう |
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セラミックヒーターと遠赤外線ランプ |
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流木(フトアゴ大好き) でも煮沸消毒等してあるものが好ましいです |
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餌皿はなるべく平たいものを。水入れも必要 |
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カメ庭に出るスロープ(別に必要じゃないですw) |
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ハカリは体調管理に必須 |
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温浴用のオケ。人間用とは別で! |
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サンゴの化石、アゴ伸び防止とカルシウム補強を兼ねてます(ウチだけ?) |
あとは気が付いたら順次更新していきまーす
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