爬虫類コラム『爬虫類の魅力ってなんだろう?』


僕が爬虫類の魅力に気付き、飼育をし始めてからもうじき1年くらいになる。


なんだまだまだ初心者じゃないか


と言われるのを承知の上で、興味とお時間があれば聞いて欲しいと思う。


先ず、僕が爬虫類の魅力に気付くキッカケとなったのが、ご存じJRS主催者の白輪さんが園長を務める『体感型動物園iZoo』に初めて行った事だった。


体感型動物園とは上手く表現したものである。
そして『ライオンいません、キリンもいません』の独特、且つ潔いキャッチフレーズ。



正直に申し上げると、それまで僕は『爬虫類』というカテゴリにほとんど興味が無かったと言っていい。iZooの前身であった『伊豆アンディランド』には数多くのカメ達がいたが、当時足を運んだ事があるものの、この世界に踏み込むキッカケにはならなった。



多くの動物園は少しだけ触れ合いコーナーのようなものがあるだけで、基本は檻や囲いの中にいる物珍しい動物達を見物するのが一般的な流れである。また、触れ合えるのもモフモフ系の可愛らしい哺乳動物が多い。


iZooも基本的にはケージに入った爬虫類達を見物していくのだが、なんといっても爬虫類に触れ合える機会が多い事と、『近寄ってみたいが怖い』と思わせるギリギリとも言える展示の仕方にある。


詳細はここでは割愛するが、行った事の無い人は是非自分の目で確かめてもらいたいと思う。

Yahooニュースでも話題になったが、
ローチ系、すなわちGさん達はケージすらない状態で放し飼いである為
度々悲鳴が聞こえるのもここの名物である

少なくとも僕はここで彼らと触れ合った事で


へぇ~、爬虫類ってこんなに可愛いんだ


と、思うようになったのである。

iZooと言えばやっぱりゾウガメ

さて、何故かiZooの宣伝のような入りになってしまったが、僕が爬虫類の魅力に気付いたのはこういういきさつなのだ。しかし、他の皆さんはどのようなキッカケでこの世界に飛び込んだのだろう?と、ふと思う時がある。


勿論、白輪園長のように小さい頃から根っからの爬虫類好きでという方も大勢いると思う。


こんな表現の仕方はしたくないが、爬虫類というカテゴリはどちらかというと『嫌われる』傾向が強いものだと感じている。最近では犬猫メインのペットショップなどにも展示されるようになってきているが、物珍しそうに見る人はいるものの、それを見て『可愛い~!』と言う初見の人はほとんどいない。


鱗が気持ち悪い、目が無理、動きがダメ、舌をペロペロ出すのが気持ち悪い・・・等、少なくとも僕の周りではこういった印象を持っている人達が多いし、その人達の前ではできるだけ情報を開示しないように気も遣っている。(もちろん可愛いアピールをする事もある)



あとは一般的にヘビは毒がある、ワニは凶暴などの認識が強い事から、『危険』というイメージが先行してしまっている事も嫌われる要因の一つなのかもしれない。


ちなみに僕も興味はあるが未だにヘビの魅力には踏み込んでいないし、どちらかと言えば爬虫類が苦手だった嫁さんも全てのトカゲを受け入れた訳ではない。でもいずれはその魅力に気付いていくのであろうという予感はしている。




きっと爬虫類の魅力にハマっていく人達はこういう段階を踏んでいる人達が多いと思う。


そして、爬虫類を好きになった人の多くは、鱗が素敵、目が可愛い、動きが最高、舌をペロペロ出してるのが愛くるしいという風に心境の変化が表れていくから不思議である。




爬虫類嫌いな人にこれらを説明したところでその魅力はきっと伝わらない。なぜそれが魅力なの?と問われてしまうと、恐らく今の僕には明確に答える事はできないと思う。


・トカゲやワニのように恐竜を思わせるようなその見た目?
→嫌いな人はたいがいがその見た目が嫌いなのである

・カメやヤモリのような愛くるしい仕草?
→ハムスターやフェレットも十分愛くるしい

・人に慣れないと思わせといて以外と慣れてしまう個体がいるそのギャップ差?
→猫のツンデレさの方が良いと言われるだろう

・臭いがあまりしないところ?
→臭いが理由で爬虫類を好きになる人はあまりいないだろう

・散歩が不要でエサも毎日あげなくても大丈夫だから楽?
→楽さを求める時点でペットを飼育するのには向かないと思う


これらも当然魅力ではあるのだが、これは恐らく『元より爬虫類に興味がある人』でないとそもそも感じ取れない類のものであると考える。


そしてもう一つ、爬虫類が一般的に受け入れられない理由として個人的な見解なのだが、奴らは人気のある犬猫のようにモフモフしていないのだ。ぬくもりも無いし愛想も無い。


そういえば以前、どこかのとある心理学者がこう言っていたのを拝見した事がある。


『人が犬猫などのモフモフした生物が好きなのは、子供の頃に毛布で包まれ母親に抱っこされていたあの感覚を感じているから』



という事らしい。それが本当かどうかは別として、つまり心理学的にも人はモフモフが好きという事らしいのだ。

一方、爬虫類はモフモフなんてしていない。むしろゴツゴツで冷たいし、逆に鱗が刺さって痛い時もある。


犬のように尻尾を振ってご主人様に愛情を返してはくれないし、猫のように布団に一緒に入ってきて寝てくれたりもしない。(暖を取る為に入ってくる場合はあるが)


ゴキブリやコオロギを食べるし、排泄物も独特な臭いがする。生体によっては威嚇ばかりするし、発情期には人に飛びかかってくる危険な子もいる。


そういう事を考えていると、自分自身一体爬虫類の何が良いのか?と疑問を持ってしまうのだ。


もし、興味の無い人に『爬虫類の魅力を教えてくれ』と言われ、唯一返せる言葉があるとしたら


『触れ合ってみなきゃ解らない』


という答えしか無いと思う。




実はなぜこのようなテーマに沿って話をしているかというと、先日会社の人とペットの話をしている時に


『爬虫類の魅力ってなんなの?気持ち悪いじゃん』


と言われた時にムッときたのだが、パッと返答できなかったところにあるのだ。


いや、嫌いな人に解ってもらおうとは思っていない。ただ『魅力ってなんなの?』との問いに答えられなかった自分がなんとなく嫌なだけなのだ。


そして今回考え抜いて出した答えが『触れ合ってみなきゃ解らない』である。そんなものは爬虫類に限らずじゃないのか?と自分に問いたくなる。


確かに魅力には気付いた。だがその『爬虫類の魅力』自体を説明しろと言われてもやはり難しい。単純に『可愛い』だけでは問いの答えになるわけがない。


でも、犬猫のモフモフのような、どこか人の深層心理にグッとくる要素が爬虫類達には必ず存在するのだ。


しかしどうやら、今の僕にはその魅力を伝えるには経験と実績が足りないようである。




もし今後、爬虫類飼育のベテランさんと仲良くなれたのなら是非


『爬虫類の魅力って何ですか?』と聞いてみたいと思う。


いや、思い切って


『爬虫類に全く興味の無い人にその魅力を伝えるならどう答えますか?』


にしてみようか。一体どんな答えが返ってくるのだろうか?楽しみである。



そして僕自身、これからも家にいる愛くるしい爬虫類達と向き合いながら


『爬虫類の魅力ってなんだろう?』



というテーマを追求し続けていきたいと思う。



【おわり】




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コメント

  1. こんにちは^^確かに何も興味無い人に魅力はと聞かれても困るかもしれませんね。でも岩氏さんは飼育歴は浅いとしてもブログ拝見する限りではとても立派にお育てになっていると思いますよ!

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  2. @kiyohareさん
    ありがとうございます( TДT)
    そう言って頂けると凄く嬉しいです!!
    僕も色々手探りで、先輩方から教えてもらったり自分で勉強したりと、でも最終的には我が子達と向き合って観察していく事が重要なんだと、この子達に教えてもらった気がします!

    返信削除
  3. ユンゾラー2021年11月6日 9:23

    こんにちは。
    確かに魅力、と言われると
    難しいですし、考えるのもまた面白いですね。
    犬猫サイド、向こうの理由が
    深層心理、ならば
    こちら、爬虫類サイドは
    いっそ、進化の過程で別れた兄弟みたいな感覚、なんて
    どうでしょうかね(笑)

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